沖縄県立向陽高等学校

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向陽通信第25号 (2016年12月12日 09:30)

こころからの手紙コンテスト 最優秀賞 2年金城五月花さん

 高校生が家族への思いを手紙につづる「第4回こころからの手紙コンテスト」(毎日新聞社、広島国際大学主催)の最優秀賞に本校2年の金城五月花さんが選ばれた。五月花さんは、「小さい頃から文章を書くのが好きでした。昨年からこのコンクールに挑戦しようと考えていました。家族の存在が当たり前でないことを訴えたかった」と嬉しそうに話した。全国から2千331点から選ばれた。11月27日、広島国際大学の授賞式に担任の野原先生と一緒に出席し「豪華な授賞式で驚いた。全国紙の毎日新聞社から取材を受け驚いた」と笑顔で話した。詳細は12月10日付けの琉球新報をご覧下さい

「沖縄税理士会会長賞」 2年 神谷美月さん

 平成28年度の税に関する高校生の作文表彰で本校2年の神谷美月さんが「沖縄税理士会会長賞」を受賞した。12月7日、那覇税務署の高橋伸治副所長が本校を訪れ、校長室で表彰式を行った。

 神谷さんは「作文は、政経の宿題だったが、受賞を聞いてびっくりしている」と嬉しそうに話した。「最初、税金には批判的だったが、調べていくうちに、市や県の図書館を利用して、快適に勉強できるを通らなくても済むのも税金のお陰だと知った」と普段、当たり前の環境に慣れすぎて、身の回りのありがたさに気づけなかった自分を振り返った。

地理公民科巡検(一年) 地域の遺跡を訪ねる

 地歴公民科巡検に先立ち、事前学習会として、沖縄県立博物館・美術館より山崎真治先生(人類学)をお招きして、講演を行った。大山盛保氏が、港川地域における化石人骨出土の可能性を信じて発掘事業を始め、見事に港川人を発見するまでのお話には、一つのことを情熱を持って成し遂げるすばらしさに、感銘を受けた生徒が多くいた。また、先日サキタリ洞遺跡からの出土が公表されたばかりの「釣り針」に関するお話では、「これがなぜ釣り針と断定できるのか」という山崎先生の問いかけに対して、一年生の数名は、形状や大きななどを考慮して「釣り針」たる根拠を発表してくれた。

 そして、去る12月2日に巡検の本番を迎えた。一学年233名と一学年担任、地歴公民科職員13名で①港川フィッシャー遺跡 ②ガンガラーの谷(サキタリ洞遺跡がある)③ヌヌマチガマ ④八重瀬町立具志頭歴史民俗博物館のルートを徒歩で巡った。当日は天気に恵まれ過ぎて、歩いているとかなりの暑さであったが、出席者全員、無事に踏破することができた。特に、実際の地形図を見ながら標高や施設を読み解くフィールドワークでは、知識と実生活が結びついた取り組みになった。

 また、ガンガラーの谷だけの特別ゲストとして、校長先生も参加して下さり、一年二組の生徒とともに地域の「資源」に感嘆の声をあげていた。生徒にとっては学習が第一の巡検ではあるが、地域の遺産・戦跡を巡りつつ、級友たちとの友情を深められたようだ。

 汝の立つ所を深く掘れ、其処には泉あり」というニーチェの言葉にもあるように、今後とも地域のことを深く知り、それを嚆矢に世界につながる「泉」を見出して欲しいと願うばかりである。(西江)