沖縄県立向陽高等学校

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向陽通信第21号 (2016年11月15日 19:09)

汗水節を英語・中国語に訳す

    ヤエセンチュ大会で披露!

 沖縄民謡「汗水節」の英語版解説CDがこのほど完成し、汗水節の里啓発協議会(平仲善幸会長)が10月20日、八重瀬町に百枚を寄付した。

 CDは、10月28日那覇セルラースタジアムで開かれた世界のウチナーンチュ大会の会場で流された。また、希望者にはCDを配布した。

 英訳は、向陽高校国際文科英語コース生徒50名がシンガポール出身のALT(外国語指導助手)ペイ・チョンさんと昨年11月から取り組んできた。また、ナレーションはイギリス出身のALTマケイラ・ヒューズさんが担当した。

 生徒たちは、うちなーぐちを日本語に訳してから英語・中国語の訳を考えた。英訳に携わった3年の安次嶺佳澄さんは「直訳でなく、歌詞の背景や意味も考えて訳した。ウチナーンチュとしての誇りを持てた」と感想を述べた。

 中国語に翻訳した中国語コース3年の宮良優輔さんは「中国人観光客が増えているので中国語版のCDができたら空港などで流して欲しい」と提案した。

 また、同日八重瀬町中央公民館で開かれた「ヤエセンチュ大会」では、向陽高校生による英語と中国語による「汗水節」が披露され会場から大きな拍手が起きた。

進路講演会 平仲 信明

 八重瀬町出身で元WBA世界ジュニアウエルター級王者平仲信明氏の講演会が、11月10日(木)体育館で開かれた。

 平仲氏は「小中学校時代は、朝早く起き、開南の公設市場まで野菜を売りに行ったり、豚の世話などの手伝いをしてから登校する」と現在の生徒には考えられないハードな生活を送っていたことを話した。それが結果として足腰が鍛えられ、人並み外れた身体能力を持つようになったようだ。「南部農林高校時代、野球部をやめ、おもしろそうだったのでボクシング部に入った。入部して数ヶ月後の県総体で優勝し、それから本格的に練習するようになった」「全国インターハイでも優勝し、推薦で日大に入ったが勉強は苦労した」と話した。大学在学中ロサンゼルスオリンピックに出場しプロデビューを果たした後、92年には念願の世界チャンピオンになった。

 現在は、株式会社「平仲」の代表として、太陽光発電や風力発電、夜間でも映るカメラを販売しながら、ボクシングの指導も行う忙しい毎日を送っている。成功の秘訣として「目標を持ち、こつこつ努力すること」の大切さを強調した。

芸術鑑賞会 いっこく堂

 11月11日(金)、世界的に有名な腹話師「いっこく堂」の芸術鑑賞会が体育館で開かれた。「北谷高校時代、よく先生方の物まねをしていた。卒業後は、役者になりたくて上京したが上手くいかず役者をあきらめた」という。「28才の時、あるテレビ番組で腹話術を披露し、それが大いに受け、それから独学で本格的に勉強するようになった」とユーモアを交えて話した。

 舞台では、高校時代の恩師の物まねや2つの人形を使った腹話術、人形なしの芸を次々に披露し、生徒・職員の目を釘付けにした

 特に盛り上がったのは宮里諭先生を壇上に上げ、イタリアの歌曲を歌った場面、腹話術とのコラボに会場は大いに盛り上がった。

 「今の夢が、必ずしも叶わなくても、目の前の努力を続けていけば、素晴らしい別の道も見つかる」という言葉が印象に残った。